ごはんと糖尿病の関係を栄養的観点から考える

お米と血糖値#1~ごはんと糖尿病の関係を栄養的観点から考える - YouTube

上記は管理栄養士の柏原ゆきえさんの動画です。

なんだろう。
あきらかに間違ったことを言っているってわけではないんだけど、恣意的かなあという印象を強く受けます。

そりゃあね、砂糖に比べたらお米のほうがましですよ。
グルテンや脂質を多く含むパンよりはお米の方がいいかもしれない。

血糖コントロールがまだちゃんとしており、代謝もよく運動もそこそこしている人たちならば、表面上問題はおきませんし。
でもそれは血糖値が上がらないというわけでは決してありません。

健康人でも米食えば血糖値は爆上がりです。
糖尿病予備軍や糖尿病患者血糖値はさらに爆上がりなので命に直結してくるほどの問題なんです。

お米だろうが雑穀だろうがもち米だろうが小麦だろうが、基本穀物は糖質がかなり多いので血糖値をとても上げます。

白米だけが優遇される根拠はまったくありません。
彼女はお米1日2合を推奨しているようだが、炊飯後の量にすれば1合は約330g
ちなみにホットモットののり弁のご飯は250gです。
糖質量は1合118g×2=236g

シュガースティック(3グラム)の約79本分です。
コーヒーに79本もシュガースティック入れて飲むって考えたら空恐ろしくなりませんか。
もちろん糖質といってもでんぷんの形なので多少吸収スピードが遅くなるけど、入ってくる糖質量は変わらないわけです。

白米や雑穀米やもち米が大丈夫と思うんなら自分で血糖値を測ってみればいい。
ちなみに健康な場合の血糖値と糖尿人の血糖値は違うのでご注意を。

あとね、GI値(グリセリックインデックス)を信用しないほうがいいですよ。
それよりも糖質量を見るべきだと思います。
GI値は一定時間の面積の比較ですので、それ以外がカットされていたりもしますし。

くれぐれも言っときますが、お米が悪いと言ってるわけではないですよ。
僕も今はほとんど食べてないけど、ごはん大好き人間ですからね。
明太子とご飯の組み合わせは最強です。
しかも昔は1食で2合食べてましたから。

そういや1日に白米6合、腹いっぱい兵隊さんに食べさせた結果、日清戦争で4000人、日露戦争で2万7000人を脚気で死なせたって軍医がいたって有名な話しらない?
陸軍軍医の森鴎外ですよ。
森鴎外は海外で細菌の勉強をしてきたらしく、これは脚気菌の仕業に違いない思っていたらしい。
一方、原因はなにかわからないが食にありそうだということで、麦飯を食べさせていた海軍側は脚気の被害にあわなくて済んだという話。

この場合は糖尿病ではないが、糖質代謝には大量のビタミンB1を使うため、大量の白米摂取によってB1欠乏症を引き起こしたのです。
糖質てんこ盛りのカップラーメンにもこそっとB1が添加されています。